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7/31弓削田健介さんと一緒に歌をつくりました‼(「ステキだね!」誕生秘話)




こなっしー&ゆげちゃんコラボ曲「ステキだね!」誕生

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合唱作曲家・弓削田健介さんとの出会いから5年。とんでもないサプライズが起こりました。

何と、弓削田さんと私で「歌」をつくることになったのです。それも私が作った歌詞に、弓削田さんが音楽を付けてくださる、という…。歌の作詞なんて、中学校の学級歌以来だった私にとっては、自分の拙い言葉が役に立つのかとドキドキワクワクな日々でしたが、弓削田さんは私の思いをしっかりと受け止め、本当に「ステキな」歌に仕上げてくださいました。


歌をつくることになったきっかけ

今回、歌をつくるきっかけになったのは、私が弓削田さんにある相談を持ちかけたことでした。私は、来る11/7に戸田市文化会館で行われる、「関東甲信越音楽教育研究会・埼玉大会」で、45分ものワークショップを一人で任されていました。この大会は「アナログ×デジタルで進化(深化)する音楽の個別最適&協働的な学び」というテーマのもと、効果的なICT活用方法を模索することが命題の一つでしたので、私のワークショップでは授業で役立つ最新のWebアプリを参加者に紹介するように、とのお題が課されていました。

しかし、どうも私には「最新Webアプリ紹介」というお題がしっくりときませんでした。ICTを使いこなして学びに生かす、ということは、単にアプリを駆使することだけではなく、音楽という媒体を通して人と人とを繋ぐ、という「コミュニケーションツール」としての活用も重要だと考えていたからです。

ただ単にWebアプリの紹介をするのではなく、さらにコミュニケーションツールとしての活用例をうまく紹介できないものかと思い、そのことを全国を廻る自分の音楽活動をICTを駆使して紹介している、弓削田さんに相談したところ、

「じゃあ、先生と私で一緒に歌をつくり、それをオンラインで繋いだ学校で一緒に歌って貰いましょうよ」

…というご提案を頂いたのです。


「ステキだね!」に込めた思い

弓削田さんにまずは歌詞を考えるように言われ、真っ先に思いついたのは「デジタル社会の中で人間らしく生きることの大切さ」を訴えたものでした。しかし、この歌詞は弓削田さんからすぐにダメだしがきました(orz…)歌をつくる、という行為は、「関音研」「ワークショップ」という一時のためだけにあるのではなく、こなっしーの一生の中で思ってきたこと、人間として培ってきたことのすべてをさらけ出して言葉にすることで初めて歌詞に重みが出て、人の心を掴むのだ、と弓削田さんは言うのです。彼の歌の一つ一つがなぜ人々の心を打つのか…弓削田さんのプロ意識を改めて感じた瞬間でした。

さてさて、そこから色々と思い悩みました。浅はかな人生を送ってきた自分にとって、人生を総括するような言葉とは何なのか…。パソコンのメモ帳に言葉を入れては消し、入れては消し…をしばらく繰り返していました。

そんな中、自分が普段よく使う言葉が思い浮かびました。それは「素敵」という言葉でした。「素敵」という言葉には、気持ちをプラスに変え、場の空気を和らげる不思議な力があるなと以前から思っていました。そしてそれは相手を柔らかくリスペクトするために最も相応しい言葉であり、相手との絆を深めるきっかけとなる言葉だと考え、よく使ってきたのです。

お互いの「素敵」なところを見つけ合うことで、相手の距離が短くなり絆が深まる…このことは、身近な人と人との関係だけに言えるのではなく、抗う国と国、そして、人間社会と自然との共存など、相容れない状態が続くすべての関係性に言えることではないかと思います。この「素敵」という言葉の力をたよりに、自分が普段から思っていること、願っていることを言葉に書き出していったら、こんな詩が生まれました。


こんなにステキな友がいるのに なかなかボクは気づけない

こんなにステキな愛があるのに いつも気持ちはスマホにばかり


顔を上げて さがしてみよう 見えないもの きこえないもの

心を開いて 見つけてみよう ステキな友は そばにいるから


ステキだね キミの声

ステキだね キミのまなざし


知らなかったよ こんなキミを キミのステキが 私を変える


こんなにステキな星に住むのに なぜ人は争うのだろう

こんなにステキな空があるのに 人の気持ちは自分にばかり


深呼吸して さがしてごらん 見えないもの きこえないもの

心を開いて 見つけてごらん 世界は“ステキ”が溢れてるから


ステキだね さわやかな朝

ステキだね 小鳥のさえずり


世界のステキに心を向ければ 人はもっと優しくなれる


ステキだね 煌めく緑

ステキだね しずむ太陽


世界の“ステキ”が キミを待ってる


ステキだね キミの声

ステキだね キミのまなざし


知らなかったよ こんなキミを キミのステキが 世界を変え


バラード系か、ハツラツ系か

出来上がった詩を弓削田さんに送ったら、「これはイイ!」と言ってくださいました。そして、「どういう感じの曲が良いですか?」と尋ねられたので、「『いのちの歌』みたいなバラード系をイメージしました」と答えました。自分がつくった歌詞が歌になる時に、恐らくこの時期が一番ドキドキワクワクなんだと思います。

それから1〜2週間ぐらいが経って、弓削田さんから「できました!」と連絡が入りました。たった1〜2週間でできたことにも驚きましたが、「2パターンつくりました。」と仰ったのにはさらに驚きました…。(ヒット曲を量産するプロ魂を感じました)

彼は「バラード系」と「ハツラツ系」の曲調の歌をつくっていました。「バラード系」はまさに『いのちの歌』を思わせるようなしっとりとした歌に仕上がっており、弓削田さんが生声で歌うと本当にシビれる曲になっていました。そして「ハツラツ系」は…私は全然イメージしていなかったのですが、子ども達が自然と笑顔になり、歌いながら体が動き出しそうな、それでいてコンパクトにまとまっていて、学校でも取り上げやすい歌に仕上がっていました。


「ステキだね!」誕生‼(曲について)

バラード系の歌も素晴らしい出来映えで勿体ない思いがしたのですが、「この歌で全国の子供たちを元気にしよう!」と二人で話し合い、「ステキだね!」という曲名をつけて、「ハツラツ系」の歌に命を吹き込むことにしました。曲の長さは約2分30秒。キーは小学生の子ども達の声が一番良く響く「Dメジャー(ニ長調)」にしました。途中パートが2つに別れるので、厳密には「2部合唱」の曲なのですが、下のパートは旋律を追いかける副旋律の要素が強いので、低〜中学年の子ども達でもすぐ歌えるようになると思います。全国のたくさんの子ども達が、この歌を歌うことで今まで見えなかった世界に気付いたり、友達との絆を深めたりするきっかけになれば、作者としてこれ以上の喜びはありません

1件のコメント


延岡少年少女合唱団の工藤と申します。「ステキだね」ってほんとにステキな歌。小学校教員を退職してからも合唱団(少なすぎる団員と活動踏ん張っています)の指導を続けていますが、選曲に困ったとき、どこからか必ず新しい歌が降ってきます。私が今こそ求めていた曲が。

弓削田さんは、私達の合唱団の歌の守神のような方です。この歌詞を読んだときピタッとはまり、曲を聞く前から「これだ👍」と思っていましたが、今日初めて聴かせてもらい間違いなく「これ✌️」でした。歌詞が音楽を連れてきた感じですばらしいです。

高校生が卒団し、15名中ほとんどが4.5才の小さい子たちから小学生という合唱団ですが、この子達にぴったりの歌です。発達段階からして合唱が出来ない年齢ですが、そのことを嘆くより、この子達が求めている曲がきっとあるはずと思って選曲しています。本当にステキな歌をありがとうございます。12月に予定している「のべおか平和の集い2025」でも歌いたい曲です。

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