作曲作品紹介

「ソラシド連太鼓」

(器楽合奏)

この曲は、日本の勇壮なお祭りをイメージし、子供達が「和テイスト」の旋律やお祭り独特のリズムに親しみ、気軽に和太鼓との合奏を楽しめるように作曲しました。名前の「ソラシドれん」とは、リコーダーが「ソ・ラ・シ・ド・レ」の左手の音だけで演奏できることに由来します。(「れん(連)」は、日本で昔から使われている、「グループ、なかま」を指す呼び名でもあります。)一応4・5年生ぐらいが演奏することを想定していますが、「ソ・ラ・シ・ド・レ」の音だけですので、頑張れば3年生でも演奏は可能ですし、6年生が演奏しても十分楽しめると思います。また、リコーダー以外の楽器も、同じリズムパターンの繰り返しを多く含むので、最初は難しく感じても、意外とあっさりできるようになるはずです。

 この曲の成功の鍵を握るのは、打楽器がいかに同じリズムパターンを正確に演奏し続けられるかです。打楽器を演奏する児童を決めるにあたっては、それができる子を慎重に選んだ方が、後々すべての人が幸せになれます(笑)特に長胴太鼓、しめ太鼓、あたり鉦は、この曲の花形であり、音色やリズムが曲全体を支配しますので、慎重に選ぶとよいでしょう。

 全体としては、和テイストな旋律と、西洋的なビート感が相まって大いに盛り上がる曲になっています。全員が「法被・鉢巻」を着て演奏するなど、演出面などにも工夫をこらし、子供達の心を一つにして、素敵な演奏をめざしてください。

  • 最初は勇ましく強奏ではじめます。木琴・鉄琴、鍵盤ハーモニカの16分音符は難しいですが、正確さよりも雰囲気が出ればそれで良いと思います。5小節目からは、Aに向かって全体をディミヌエンドしていきます。

  • Aからのリコーダーの旋律は、16分音符の3連符が出てくることに子どもは最初驚きますが、「ド・レ・ド・ラ」なので、意外と簡単にできてしまいます。ただ、練習が進んでいくとだんだんいい加減になってくるので、しっかり3連符の表現を維持するようにしていきます。また、バスオルガンとマリンバのベースラインをしっかり聴いて合わせながら演奏するようにします。

  • Cからは最初しめ太鼓1台とあたり鉦が弱奏からはじめ、だんだん太鼓の数が増え、盛り上がってDに入る感じがつくれると良いでしょう。演奏人数や音量をうまく調節してみてください。

  • Eからは、お祭りがクライマックスとなり、踊り子達が狂喜乱舞するイメージで様々なパートの動きが入り乱れます。各パートごとに練習し、自信をもって演奏できるようになってから合奏した方が良いでしょう。全員が演奏に慣れてきたら、アッチェレランドに挑戦です。Fの4小節目に向けて、崩れない程度に速くしていくととても盛り上がります。最後は全員で「そーれ!!」と元気よくかけ声を叫び、インテンポで最後の小節をキメます。最後の小節だけ、リコーダーは高いソ・ラを演奏しますが、サミングを説明すればすぐできるようになります。

  • キーボードの音色は、1がブラスセクション系、2がストリングス系です。また、バスオルガンは、エレキベース系の音を選ぶとカッコイイでしょう。バスオルガンは本来へ音譜表で表現しますが、中学年が演奏することを考え、ト音譜表で記譜してあります。

  • 体育館やホールなどで演奏する場合、和太鼓の位置によっては、他のすべての楽器の音を消してしまう可能性があります。できれば後ろの方で演奏する、もしくは叩く素振りはものすごく勇ましいのだけれど、実は音量は控えている、などの配慮をする必要があるでしょう。

​音楽之友社『教育音楽小学版』2018年5月号に付録楽譜として掲載されています。

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