昨年度、国立音楽大学の瀧川淳先生よりお声がけを賜り、著作に関わった書籍が明日６月１６日にいよいよ出版となります。

瀧川先生がＩＣＴ活用のご本を出されるのは３度目で、その都度執筆に携わるご縁を頂いたのですが、今回はワークシートが付いた大型本で大変読みやすく、扱いやすいご本に仕上がっています。

音楽授業の個別最適な学びを考える時に、ＩＣＴをどのように扱えば良いのか、また、協働的な学びを進める中でどのように活用できるのか、音楽授業で使える代表的なWebアプリの活用を軸に具体的な実践事例が掲載されているので、授業の即戦力となるでしょう。

一点、著者の一人として、本書の扱い方のアドバイスをするならば、付属する「ワークシート」はとてもよくまとめられているのですが、そのままコピーして紙で配って使うのでは、前時代的な「教師から子どもへの単方向的な教材」で終わってしまいます。内容をよく吟味し、各学校で扱えるデジタル環境の中で再構成して提示するなど、児童同士が互いの考えを共有しながらより深い学びに結び付けられるよう、「料理して」お使い頂くと、さらに味わい深い、美味しいご本になると思います。