5年鑑賞_タブレットを使った「箏」疑似体験授業

更新日:2020年4月30日


<授業コンセプト>

小学校には、通常1〜2面の箏しかない。箏の体験を児童にさせる場合、その1〜2面を30名以上の児童に使わせるか、あるいは、他校からその時だけ箏を借りてきて児童に振り分け、2〜3人に1面を用意するようになる。前者は児童の待ち時間が多く発生し、遊んだり騒いだりする児童が出る場合があり、後者の場合、調弦にかなりの神経を使う。児童に本物の箏の響きの美しさを味わってもらうために、児童の待ち時間を極力減らし、ある程度、箏についての演奏知識をもった上で体験に臨めるよう、タブレットの楽器アプリの活用を思い立った。(2012.12初授業実施)

<主な学習活動>

①「春の海」を聴いて感じたことを交流し、聴き方の視点や感じ方を広げる。

②「春の海」について詳しく知り、違う観点で聴く。

③「箏」について知る。

④タブレットのアプリと比較しながら「箏」に触れ、豊かな響きを味わいながら、演奏する。

※今回の授業では、③④のみタブレット端末をしようするので、本記事ではその部分の説明にとどめる。①②の詳細についてはこちら→5年鑑賞_宮城道雄が描きたかった「春の海」

<使用アプリについて> アプリの詳細については、それぞれのアプリ名をクリック 

箏アプリ「iKotoHD」

・電子ブックリーダーアプリ「ブック」

・電子ブック作成アプリ「iBooks Author(アイブックス・オーサー)」

<学習の流れ>

第1,2時に児童は「春の海」(宮城道雄作曲)を鑑賞し、箏の音色に親しんでいる。次時は実際に箏を弾いてみよう、と投げかけ、前時を終了している。

【第3時】

①iPadアプリ「ブック」内の自作教材を使い、箏についての予備知識を学び、各部の名称や簡単な歴史、奏法などについて分かったことをワークシートにまとめる。

(タブレット端末活用…2人に1台のiPad)

(2人でペアをつくり、協力してワークシートを回答していく)

(教師が自作した箏の教科書…▷をクリックすると説明映像が再生される。)

(使用したワークシートの一部)

③「iKotoHD」を使って、「さくらさくら」の練習をする。

(箏の箱譜を使い、擬似的に演奏を体験する。)

【第4時】

④タブレットの疑似体験を生かし、実際の「箏」を演奏する。

(iPadに「さくらさくら」の箱譜を表示させ、箏の演奏を交互に体験する。)

⑤実際の箏を弾いて感じた、本物の楽器のもつよさについて、個人でまとめる。

<授業を終えて>

 今回の授業の目的は、タブレットの楽器アプリをどのように授業に取り入れるか、である。実際に今回の授業で使用したアプリ「iKotoHD」は、琴の疑似体験をタブレット上で再現するという楽器アプリだが、かなり作り