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1/7日本音楽教育学会「音楽教育ジャーナル」特集寄稿


「明日の音楽室」をご覧の皆様、明けましておめでとうございます。

本年も明日の音楽の授業に役立つ素敵な情報を提供できるよう努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。


昨年暮れに発行された日本音楽教育学会の学会誌『音楽教育実践ジャーナル』第22号の特集「これからの教員養成を考える」に、公立学校教員という立場から寄稿させて頂きました。

現在の学校教育は、2〜3年前の取り組みですら古いものと感じるほど変化が著しいです。(コロナ禍とGIGAスクール構想が拍車をかけました)これから教員になろうとする若い世代にとっても、今の授業は自分達が受けた授業スタイルとは明らかに異なるものになっており、状況を知らぬまま現場に入るとかなり困惑するでしょう。また、少子高齢化の中で学校で育むべき人間像も変化してきており、従来求められてきた「組織の一員として機能する人材の育成」から、「少人数の中で個性を発揮し、成果を出す人材の育成」に変わりつつあります。働き方改革の中で、教師は限られた時間の中で常に最高のパフォーマンスを発揮ながら子ども達の教育にあたることも求められていくでしょう。

そのような状況の中で、これから教師を目指そうとする人はどんな心構えや準備が必要なのかを、ICTの活用という視点から述べさせて頂きました。

主な論点は

・学びに広がりや深まりをもたせたり、教師の業務を効率化させたりするためにこれからの学校ではICTの活用はマストであること。

・テクノロジーの教育への活用は今に始まったものではなく、授業改善をめざす先人達の熱意と努力によって試行錯誤が繰り返されてきたこと。

・ICTは人間がつくり出す音楽の魅力を引き出し、その価値を子ども達一人一人が感じ取るために用いるものであること。

・その活用は目的化することなく、ツールとして上手に扱うべきものであること。

・教員養成機関は「ネイティブGIGA」世代の到来に備える必要があること。また在学中に学生は今後の学校音楽教育についての様々な議論に触れ、自らの考えを整えて現場に臨む必要があること。

…などです。あくまで現場にいる一教員の私見に過ぎないのですが、多くの方々の目に触れることで、これからの教員養成の在り方を考える何らかの参考にして頂ければ有り難いです。

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